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Vol.3 夏本番!全国優勝の匠の技 〜大洗の花火大会〜

 水戸駅から車で約30分、のどかな林の中に花火工場がある。工場といっても、作業棟が敷地内に点在しており、緑に囲まれのんびりしとした印象だ。中庭には大小さまざまな花火の玉が、天日に干されてずらりと並ぶ。

 

 毎年、近県から花火をめがけて観客が大集結するほどの「大洗海上花火大会」(7/29 土曜)。全国の花火ツウもうなる大洗の花火はこの「野村花火工業梶vの工場からうまれているのだ。

 

  「大洗はなんといっても背景が大海原ですから、花火が海に映るのが魅力です。花火はやっぱり近くで見なきゃだめ。300〜500mくらい離れたところが一番きれいに見えるんです。アウトレットからもよく見えると思いますよ。」とは、代表取締役の野村 陽一さんのお話。

 

 また、この「野村花火工業梶vは現在「土浦全国花火競技大会」4年連続優勝、「大曲全国花火競技大会」2年連続優勝の花火のトップランナーなのだ。「大洗では全国大会で優勝した花火もあげます。新しい花火を作るときは試行錯誤。一回で思い通りに仕上がることはまずありません。また、玉をつくるだけではなく「演出」も大事な要素。リズム・テンポのよさ・花火の組合せ・音のバランスが取れて初めて観客を感動させることが出来るんです。」と、花火の開発には並々ならぬ工夫が隠されている様子。

 

 花火工場の事務所に飾ってある「全国優勝」を獲得した花火の写真は、漆黒の夜空に強烈に照り輝く、鮮やかな赤。花火の色は、赤は「ストロチウム」、銀は「アルミニウム」、緑はあの「バリウム」!・・・、といった金属の配合によってつくる。
なにやら絵具のようで楽しそうであるが、あくまでも"火"。混ぜ合わせればその色に発光する、という安易なものではない。金属や爆薬の微妙な配合の差によって、全く違ったものになってしまうのだ。

 

 近年、レモン色やだいだい色などのパステルカラーや中間色を再現できるようになったのだとか。毎年なんとなく見ている花火だが、その背景にある地道な開発と、「演出」の緻密な計算を知ると感慨もひとしおだ。今年は花火の新色や、リズム・テンポなどの演出に注目したい。また、色々な花火大会を見比べてその個性の違いに注目してみるのもおもしろいかもしれない。

 

 ダイナミックな約3,000発が夜空を彩る「大洗海上花火大会」。夏の夜、全国一の実績を誇る花火職人がおくる匠の技に酔いしれてみてはどうだろうか。

 

■2006年の大洗海上花火大会は終了いたしました。

<写真1>

全国優勝4連覇中
野村 陽一さん
<写真2>

星(火薬+発色剤)
割薬(爆薬)を天日干し
<写真3>

玉貼りの工程
もちろん全て手づくり
<写真4>

完成!あとは
出番を待つばかり
 
 
 

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