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「ひもの」の街・大洗
大洗リゾートアウトレットには、茨城県外からのお客様も大勢いらっしゃいます。大洗が初めての方の多くは、大洗町内に入ると「磯の香りに加えておいしそうな匂いがしてくる」と言います。実はこの香り、「ひもの」をはじめとする海産物の香りなのです。
大洗は、古くから「ひもの」の街としても有名。町内に漁港をもち、さんま・いわし・さばなどが今よりも多く獲れたことから「ひもの」をはじめとする水産加工業が発達したのでした。現在では大洗近海で獲れた魚はもちろん各地から旬の魚を取り寄せ、その水産加工技術によって広く「ひもの」を提供しています。
ひものが食卓に並ぶまで
「ひもの」のつくり方はいたってシンプルですが、その工程の随所に工夫がなされ、そこに各店の個性が表れます。大洗の人気店「森寅(もりとら)ひもの館」の小松崎さんにその作り方を伺いました。
1. 魚をさばいて開き、塩だれに数時間つける(みりん干しの場合はみりんのタレに一晩)
2. その後、2〜3時間乾燥機で干し、品質・鮮度を保つため即冷凍する
3. 店頭で解凍 → 販売
「森寅ひもの館」では、その季節ごとに、旬をむかえる「ひもの」に適した魚選びにこだわり、衛生面や適度な乾燥・安定供給に気を配って乾燥機を使用しているそう。
進化するひもの
小松崎さんによると、今の「ひもの」はふっくらと実も柔らかく生干しの状態だが、その昔「ひもの」の姿はだいぶ違っていたのだとか。冷凍庫や乾燥機がない時代は、朝獲った魚を丸一日天日に干し込んでいました。完全に乾燥させることで、長く保存ができ、遠方への輸送にも耐えることができたという訳です。ただし、干し込むと脂も落ち、固くなってしまうのがその難点。魚の旨みを損なうことなく食卓に届けるために、現在の短時間の生干し・冷凍保存の姿に進化していったのです。
家庭でおいしくいただく
家庭で食する際は、ゆっくり解凍してじっくり弱火で焼くとおいしくいただけます。大洗の「ひもの」リピーターには「家庭でそのまま焼いてもおいしいけれど、再冷凍しても味が落ちない」という声が多く、ご近所の方はもちろん、遠方から足を運びまとめ買いされる方・東京からお取り寄せする方・お歳暮として送られる方が少なくありません。
焼いた「ひもの」に、白いご飯とお味噌汁。魚を口にした瞬間、素材の質を極めた最もシンプルなその食卓が、「最高の贅沢」だとお気づきいただけるでしょう。もうこの味を体験しましたか?
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