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Vol.27 「日本初のユニバーサルビーチ 大洗サンビーチ」
 いよいよ夏本番!海開きも間近となりました。大洗リゾートアウトレットのすぐ隣、関東でも有数の海水浴場「大洗サンビーチ」には、毎年多くの海水浴客がおとずれ砂浜を埋め尽くします。この「大洗サンビーチ」が今日本中から注目をあびているのです。

■日本初「ユニバーサルビーチ」
 その理由は、大洗サンビーチが1997年に登場した日本で初めての「ユニバーサルビーチ」だから。「ユニバーサルビーチ」とは、お年寄りや身体の不自由な方でも、自由に楽しめる海水浴場のこと。今でこそ浸透してきた"ユニバーサル"という言葉ですが、10年以上も前からその概念に着目し、実践・成功させた裏舞台に興味をひかれ、『大洗サーフ・ライフセービング・クラブ』代表の足立正俊さんと理事 小林勇人さんにお話を伺いました。


■始まりはライフセーバーたちの気概から
 きっかけは大洗の海の安全を守るライフセーバーたちが、日頃プールで行っていた障害者介助などのボランティア。「誰もが安全に海を楽しむ」ことを目的にしていたライフセーバーたちは、障害者の方たちもプールだけではなく海に入れるように!と少しずつ取り組みを始めたのだそうです。


■つもる難題
 始めてはみたものの、問題は山積。【1】車いすをおろせる広い駐車場がない 【2】車いすを預ける場所がない 【3】付添い人も一緒に入れる広いトイレや更衣室がない 【4】車いすが砂浜に一度はまったら抜け出せなくなる …など数々の障壁がたちはだかりました。
 それでも、少しずつ募金を集めたり、地元の工務店に協力をあおいで休憩所の段差をなくしたり、ボランティアの地道な活動は続き、試行錯誤を重ねながら快適なビーチづくりは進んで行きました。


■地道な取り組みが大きな渦へ
 このような取り組みは障害者の間に徐々に広まり、うわさがうわさを呼び、年を重ねるごとに多くの障害者が大洗サンビーチへ訪れるようになりました。始めはボランティアだったこのプロジェクトも、今では大洗町の全面的なバックアップをうけ、地域への理解も広まり、その活動の輪は大きくなっています。日本にわずか2台しかなかった水陸両用車いす「ランディーズ」も、19台を無料貸出するまでに。
大洗サンビーチはいまや「ユニバーサルビーチ」のモデルケースとして、国や自治体、研究者など、全国各地から視察に訪れているそうです。水陸両用車いす「ランディーズ」を各地のビーチで見かけることも多くなりました。


■利用者の声とともに発展するビーチ
誰でも安心して海を楽しめる環境が整ったことで、今まで海に入ったことのない障害者の方も多く訪れるそうで、その感動と喜びの声が多数寄せられているといいます。そのような利用者との会話の中で意見を吸収し、さらに改良をする、こうしてバリアフリービーチはゆっくり育ってきたのです。
こうしたこれまでの活動が認められ、大洗サンビーチは2002年 水辺のユニバーサルデザイン大賞を受賞、さらに2007年 内閣府バリアフリー化推進功労者大臣表彰奨励賞を受賞しました。


 足立さんは「大洗サンビーチは(ユニバーサルビーチとして)未完成だけれど、国や各研究機関に刺激を与えることができた。今後も少しずつ意識を変えていくことができれば」とおっしゃっていました。今年の夏休みは、誰でもが気負いなく楽しめる、こんな人に優しいビーチで過ごしてみてはいかがでしょうか。


■大洗サンビーチ 2008年7/19(土)〜8/24(日)
大洗町観光協会 TEL. 029-266-0788

 

<写真1>

海の安全を守る
ライフセーバー
<写真2>

水陸両用車いす
ランディーズ
<写真3>

車いす用の
広いスペース
<写真4>

子ども達は
大はしゃぎ
<写真5>

みんなで体操!
 
 
 

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